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直撃地獄拳 大逆転のblacknessfallのレビュー・感想・評価

直撃地獄拳 大逆転(1974年製作の映画)
3.6
タイミングが合えば観てしまうやつ笑

千葉真一の空手アクションを主軸に据えたアクション・コメディの第二弾。

メインキャスト3人はインテリでクールな殺し屋の佐藤充、女好きで直情単細胞な郷えい治、そして甲賀忍術の使い手千葉真一。前作と同じメンツ。

この3人組、ルパン三世一味っぽいんだけど、関係性はルパン一味のような確かに絆やお互いのリスペクトは皆無、どっちかと言うと心根では軽蔑してる、てか、それを隠そうともしない笑

陰でも面と向かっても、おめぇはバカだだのアホだのトンチキだの言ってディスり合ってる。
特に郷えい治、2人にやたらと"トンチキ"と罵られる。トンチキなんてあんまりセリフで言ってるの聞かないから、"トンチキ"がこのシリーズの顔って気もしてくる笑
響きが軽くてバカバカしいから映画のトーンに合ってるんだよ笑
そもそも、この3人は好きでチームを組んでるんじゃなくて弱みを握られた有力者に言われていやいやチームを組んでるんだよね。
報酬目当ての完全な呉越同舟のチーム笑

今回は高価な宝石の争奪戦、この過程にふんだんにギャグを入れてくる笑
これが一々下手で下らない笑 相手の飲み物に鼻くそを入れたり、オナラや脱糞にパンチラ、大人のプロフェッショナルなクライムアクションとはミスマッチな幼稚なギャグに笑わせられているうちにサラッと観れる笑

幼稚とか言ってるけど、楽しめてる自分も幼稚で下手な笑が好きってことなんだよな😂

監督、石井輝男なんだけど持ち味というか性癖である猟奇的なエログロを抑えてライトなコメディに仕上げてる、プロの仕事って感じ笑

とは言えタイトルの地獄拳は内容とまったく関係ないんだよ。
監督の拳法への思い入れのなさが、いい方に転化しておもしろくなったんだと思う😂
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