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わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語のsoのレビュー・感想・評価

4.0
きっと宮沢賢治好きであれば、本作に否定的な人はほとんどいないのではないかと思うほど、素晴らしい映画!
賢治に向けられる厳しい言葉の数々と、葛藤。
賢治はどんな状況にあっても最後まで理想を曲げることなく誠実に生きようとした。
ラストの手帳のくだりは、そこに何が書かれているか知っていても、その言葉の重みがひしひしと伝わってきて、自然と涙があふれてくる。
宵に小屋の庭でカルテットで演奏される「家路」の素朴な美しさといったら!
賢治が目指していた農民の芸術の一端を見たような気がする。
若き俳優陣の時代を感じる演技も、今となっては下手な合成も、すべて朴訥とした魅力に見えてしまう。そんな、賢治童話に共鳴する暖かさを有する素晴らしい映画。