スワヒリ亭こゆう

殯の森のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

殯の森(2007年製作の映画)
1.5
今まで河瀨直美監督は好きな映画監督だったんですが、本作はちょっとしんどかったです。
カンヌ映画祭グランプリに輝いた作品ではあるんです。海外で高い評価を得たにもかかわらず僕はテンポがしんどかったです。


相変わらず説明台詞が一切無いので自然な演技セリフ回しではあるんですが、キャラの設定がイマイチよく分からない。
本作は老人が暮らす介護施設で働く真千子(尾野真千子)が主人公なんです。
で、もう1人の主人公が施設に入居しているシゲキという白髪の男性なんです。
この人が僕は老人だと思ってたんです。白髪なので。
でも老人に見えないんです。まぁ、50代くらいに見えるんですね。いっても60代。
他の入居者はおじいちゃんおばあちゃんに見えて80代くらいの老人なんです。
このシゲキさんだけ浮いてるんです。でも白髪なんですよ。
で、結局はシゲキさんは認知症なんですね。
言動もおかしくて、ちょっと迷惑かけるタイプなんです。
でも、認知症は映画を観終わってwikiで自分なりに答え合わせして判明したので本編ではよく分からないんです。
その辺りは早いところハッキリさせた方が見やすいです。

ずっとこのシゲキにイライラしてしまいました。勝手にどっか行ったり真千子を突き飛ばしたり。
このやり取りがいちいち長くてシュッと纏めたら30分で終わる話を何をダラダラダラダララダラダラダラダラやってんのかなぁ。


ラストシーンも絶望的に長く感じました。
田舎の田園風景に死生観を絡めたら良さげに見えるのかなぁ。僕はダメでした。

ダラダラのくだり、途中からラダラダになったの気づいてくれた人いるかなぁ😙
そのくらいどうでも良い作品です。