ほーりー

ハリー・ポッターと賢者の石のほーりーのレビュー・感想・評価

3.7
さて「賢者の石」でいよいよハリー・ポッターレビューも完結である😅

逆から観てみようというおかしな企画もこれにて終了。

後半のシビアな展開と比較すると信じられないくらい児童向けファンタジーで、この頃は魔法にまだまだ夢がありました。

DVDのパッケージを見ても純粋に観客を不思議な世界にいざなうような絵面で、そこには重々しさは全く感じられない。

久しぶりに一作目を観て感じたのは、ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントの演技の上手さ。

公開当時、まだ11~13才にもかかわらず感情表現がみんな豊かで、特に不貞腐れた時のロンの表情なんかとっても良かった。

それにしても「闇の魔術に対する防衛術」は何でいつもまともな人が担当してくれないのだろうか。

一作目のイアン・ハートを筆頭に、ケネス・ブラナー(嘘つき)、デヴィッド・シューリス(満月の日以外はいい人だけど)、ブレンダン・グリーソン(偽者)、イメルダ・スタウントン(いじわるおばさん)……とかなりくせ者ばかり。

さて今回の重要なアイテムになる賢者の石だが本作のクライマックスで壊されて以降のシリーズに登場はしない。完全にマクガフィンの扱いである。

以降のシリーズでは、毎回、グリフィンドールの剣、トム・リドルの日記……とその後のストーリーにも深く関係するアイテムが登場する。

これは憶測だが、当初からローリングに七部作の構想は既にあったらしいけど原作の第一巻が出版された時はヒットするかどうかまだわからない。だから一巻きりで終わってもいいように次回に持ち越すものはあえて減らしたように思う。

そして好評を博して続編を作る場合のことも考慮して、ヴォルデモートは残しといたのではないだろうか。

あと今回シリーズを通しで観て感じたのは、意外と作品と作品の繋ぎがあらいということである。

当たり前っちゃ当たり前なのだが、このシリーズはJ・K・ローリングの原作が刊行されるのと同時平行で製作しているので、次回作への伏線を張ることができないからだと思う。

特に話が連続している「炎のゴブレット」から「死の秘宝」までが顕著である。しかも分厚い原作を映像化するので端折らざるを得ず、結果、話が駆け足しているような印象を受けてしまう。

でもこれはリアルタイムで製作された作品だから致し方ないとも思うが。

さて最後にハリー・ポッターシリーズの個人的ベスト3を。

第一位 アズカバンの囚人
第二位 死の秘宝 PART2
第三位 謎のプリンス

特に「アズカバン~」は何回も観返したくなるぐらいの良作でした。

■映画 DATA==========================
監督:クリス・コロンバス
脚本:スティーブ・クローブス
製作:マーク・ラドクリフ/デヴィッド・ハイマン/マイケル・バーナサン/ダンカン・ヘンダーソン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ジョン・シール
公開:2001年11月4日(英)/2001年12月1日(日)