みゅうちょび

白い肌に狂う鞭のみゅうちょびのレビュー・感想・評価

白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)
2.6
タイトルに偽りなしですが、鞭が騎馬用の縄の鞭なので、あんな風に服が裂けるのかなーとは…(^◇^;)

フィルマークスでは、監督はマリオ・バーヴァと書いてありますが、クレジットには出てきません。この鞭打ちがヤバイかも…と別名で制作したようです。当時にしたら、おなごを鞭でうち、しかもおなごはその鞭で悶絶するという過激な内容だったのでしょう。

今の時代では可愛いもんです。

しかし、お話はゴースト物。オープニングのワンショットから、ぐっと心を掴まれる程美しい映像と重苦しい影をが効果的で、その雰囲気に呑まれます。

名作「回転」のような、女性の錯乱した性による狂気なんかも取り入れ、死してなお共に…というなんともドラマティックな物語でもあります。

女を弄び、誰からも憎まれている冷酷な男をドラキュラのクリストファー・リーが演じており、主役の女優も役にはまって妖艶で美しい。

腑に落ちない点も多々ありますが、古き良きゴーストストーリーを堪能出来るのは間違いなしです。
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