90年代に流行ったおじさん改造講座のアニメ映画化って…誰に需要があったんだろう。
そして今公開されたらコンプライアンス的に大・大・大炎上しそう。
OLにアンケートを取り、会社のキモいオッサンのエピソードを紹介するという原作。この映画はそのエピをオムニバス形式で紹介するというもの。
90年公開とのことだが、今だとちょっと考え辛い。職場でOLがお茶汲みを強制され、セクハラ発言を受けて、オッサンは社内でタバコを噴かす。
70年代じゃないよな???この時代でもこんなに酷かったっけ?
そんなオッサンたちを、面白可笑しく、皮肉たっぷりに描写したのだろうが…正直不快感の方が強いなぁ。
しかしアニメーションの出来は凄く良い。言うても芝山努が演出してテレコムが作画してるんだもんな。
芝山キャラの3頭身のオッサンが絶妙に良いデザイン。顔はちょっと浦沢直樹っぽい。デフォルメしたキャラにデフォルメした演技が実に巧い。
ぶっちゃけアニメーションは凄いセンスあるが、企画がダメだったと思う。
唯一笑った所は、コーヒーマシンを購入したが使い方が判らず、豆の代わりにインスタントコーヒーを入れて、美味い美味いと飲むシーンかな。