私の中のもうひとりの私の作品情報・感想・評価

「私の中のもうひとりの私」に投稿された感想・評価

xacece

xaceceの感想・評価

3.3
ブルージャスミンみたいにお人好しで踏んだり蹴ったりな愛嬌のある女の物語の方が好きだ。ウディも言うように主人公が冷た過ぎる。人生を振り返る年齢に達したらしみじみ見てもいいかな。
10年以上前に何気なく見て、その後しばらくしてものすごく見たくなってDVDを買った。
前に見たときよりもずっとおもしろく感じた。きっと主人公のマリオンの年齢に近づいたてきたから。

美しく聡明なマリオン。50代になり、これまでの人生に合格点をつけると自称するのだけど、ふとしたきっかけで立ち止まり、これまで目を背けていた本当の自分と対峙する。
心の声と過去の回想に夢のシーンも交錯して、合格点とは程遠いマリオンの素顔が露呈してびっくり。
2度目の結婚ははっきりと不倫の末の略奪婚とわかるんだけど、若い頃の大学教授との結婚も、言葉の端々から略奪婚でしょ?って思う。友人からの嫌われっぷりも酷い。

どのシーンもおもしろくて引き込まれるのだけど、終盤のミアファローと会ってからの残酷な展開には背筋が寒くなった。なんでも持っているようで、なにも持ってない…。
だけど、気づかないままでいるよりはずっといい。その気になれば何歳からでもやり直しはできるんだな、と勇気づけられもした。
なんともいえない深い余韻。人の心の深淵を覗くような。
ウディ・アレンの、これまでの作品どれにも似ていなかった。冒頭流れるエリック・サティの音楽が本作の雰囲気をよく表していると思う。

50歳の女性哲学教授(ジーナ)。彼女は隣室から漏れ聞こえるカウンセリングの会話に耳をすますようになり、これまで満足していた自分の生き方に綻びが見え始める。そして自分の人生は欺瞞に満ちていたのではと感じるようになる。

コメディ映画をたくさん作ったウディ・アレンが、心のひだに入り込むようなこんな繊細な、内向的な作品を作っている。彼の人間の洞察力の深さに驚く。

乾いた心にじんわりときれいな水分がしみてくるようなラストがとても良かった。
思い出とは現在のものか失ったものか
50歳になって学歴もあり地位もあり金もあり結婚もしてるが、なぜか心が参ってしまう。空虚な人生に気づく。

そんな時、アパートの隣の部屋で精神病患者のカウンセリングが聞こえてくる。そこの患者の悩みはどれも自分に当てはまる。主人公は、自分の人生なのに客観的にみて合理的な行動をしてきたせいで本当の愛を見つけれず、子どもを産まず、また夢を諦めてきたことに気づく。全てを持ってるように見えて何も持ってない。
そして精神病患者のミアファローとこれまでの人生についてどうだったかを話す。
話終わって店を出ようとすると、夫の浮気現場を目撃。

みんな過去の夢を追うのね。過ぎたことだけど。そういうものなのよ。
チャンスは戻ってこない。
感情に尻込みをしてしまう。

最後は本当にいい終わり方だったと思う。
「ウディ・アレン コレクション」20枚組DVDBOX
ディスク16「私の中のもうひとりの私」

最近ご無沙汰だったウディ・アレンシリーズです。

ベルイマンの「野いちご」にインスパイアされた作品って言われてるみたいですけど、ウディ・アレンのこの作品の方が私は好きかな♪

前作「セプテンバー」と同じく、コメディ要素のまったくないシリアスなタイプの作品。

人生で成功し何不自由のない暮らしをしている主人公の彼女。大学での教鞭を一時休養し、執筆活動をするためアパートの一室を借りることに。

アパートの隣の部屋からたまたま漏れ聞こえてきた心理カウンセラーと患者とのやりとりに何気なく耳を傾けます。
相談者の若い女性は結婚もしていて、今現在は出産をひかえる身。端から見ればそれなりに幸せそうに見えなくもないんですが、彼女は人生の意味を見いだせず、生きるのがつらいと相談していました。

人生の成功者と自負していた主人公でしたが、この相談者の言葉をきっかけに過去の自分を振り返ります。私の人生 はたして正しかったのか。幸せなのだろうか。実は間違っていたのではないか。
今の地位や生活を得るために犠牲にしてきたものがあったのではと……

過去の自分と向き合うって凄く大切なことだと思うんです。今の自分があるのは過去の行動の積み重ねでもありますし。

でも正直へこみますよね。やっぱり良い経験より悪い経験の方が印象に残ってますし。
正直私は自分が嫌いです。同じ失敗ばっか繰り返してるし、スグ落ち込むし全然成長してないし、何だかなぁ~って感じ。
そのくせ ラクもしたいし気分転換という名の現実逃避ばっかしてます。

映画見たり本を読むのもただ逃げてるだけなのかなぁなんて思うときもあります。

どーでもいい話なんですけど、最近びっくりするくらいやる気が起きないんです。なんにもしたくないし、無駄にボーッとしてる時間が多い気がするなぁ~。
映画を見るにしてもこういう考えちゃう系は避けてエンタメ色の強い作品ばっか見てますしね。

でも大好きなウディ・アレンの作品だし、何かのきっかけになればと思って頑張って見ちゃいましたよ。

てか、変に語っちゃってすいません^^;

話を元に戻しますw
彼女、完璧なくらいにできる女なんですよ。全部自分で仕切って行動して今の地位に上り詰めたんです。
ただ彼女 性格キツいんすわ。人の話聞かないしw

当然ちゃあ当然なんですけど、会う人会う人みんなが、彼女をどストレートに批判してくるんですよね。

でも、これってすごく幸せなことじゃないです?
ある意味自分のホントの姿を教えてくれてるんですもん。

誰しも自分を演じている部分はあるでしょ。周りにもよく見られたいし、強い自分であり続けたいと自分の弱い部分を隠そうとしちゃうのは当然ですしね。
そんな彼女の裏の部分をこれでもかってくらいに突っついてくるんです。

最初は話半分(というか自分が全て正しいと思い込んでるしw)に聞いてるんですけど、漏れ聞こえる声にも触発されて、ようやく自分を見つめ直していくんです。過去も振り返るんですよね。

この映画、今の私には妙にしっくりきました。なんか3日続けて3回も見ちゃったしw

実は一人だけですけど、心の底から私をけなしてくれる友人がいるんです。

「そのままで大丈夫だよ。あなたは頑張ってるよ」みたいなことは一切言ってくれません。
びっくりするくらいズバッと私の欠点を突いてくるんです。
すっげー私のこと知ってるの^^

その子と会って話をすると、気持ちがいいくらいに けなされるし思いっきり泣かされます。
で、今後自分はどうしていきたいのか?ってことを約束させられますw

愛のある叱咤激励ってやつ?

なんかその子と話すと暗く閉ざしていた道が開けるというかなんというか……
(大げさだな 笑)

そういや最近会ってないなぁ~
たまにはお茶して泣かされにいこうかなって気分になりましたね^^


結局なんだったんだこのレビューはw
でも書いてるうちにちょっと元気になれたからいいや。

やっぱウディ・アレンすげー(意味不明)
てなわけで ただの自己満レビューでした♪
Santa

Santaの感想・評価

4.2
ストーリーは普通感があり今一つだったが、俳優陣が味わい深かったので星4つにしました🌟🌟🌟🌟
ウディ・アレンの饒舌さが苦手ですが、この作品はそこが少し抑えられていて観れた。
KanKawai

KanKawaiの感想・評価

3.0
1988年 ウディ・アレン監督作品。50歳の女性哲学教授が人生を振り返る自己探求の日々。"思い出とは現在のものか、失ったものか"という台詞が象徴的に残る。
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