ギズモX

クリスティーンのギズモXのレビュー・感想・評価

クリスティーン(1983年製作の映画)
4.0
先週木曜日に二回目のワクチン接種を受けました😊
一回目はなんともなかったですが、二回目は一日目の夜から38度の熱がでてしんどかったです😅

もしも『バンブルビー』が『ジョーカー』だったら?
そんな感じの80年代ホラー映画。

監督はジョンカーペンターで原作はスティーブンキング。
低予算ホラーの巨匠二人がコンビを組んだ良作だ。

《ネクラでいじめられっ子な高校生、アーニーはある日廃車寸前のプリムス・フューリー"クリスティーン"に心奪われて購入したが、実はクリスティーンは過去に様々な男達を誘惑して破滅させたいわくつきの生きた車だった。
クリスティーンの魔力に取り憑かれたアーニーは、次第に凶暴な性格にへと変貌していくようになり、クリスティーンもアーニーとの恋路を邪魔する周りの人達を一人ずつ始末していくのだった》

まるで『ファイトクラブ』を思わせるストーリーだけど、今作はそこに狂気じみた"愛"も混じってるから閉鎖的なおっかなさがハンパない。
だけど今作は内面的な描写が少なめかつシリアルキラーは淡々と狂っていくので、『ジョーカー』とかと違って"逃げ"があり、どんどんアーニーやクリスティーンが凶暴化して周りが泣き出しそうになる様を《ヤバい!ヤバイで!こいつ死ぬぞー》と画面越しから楽しめる余裕がある。
「クズ共には死を!」とアーニーが言ったあたりで主人公が変わるものもB級映画チックでカーペンターらしい。

生きた車の話なのでホラー演出は弱め。
カジュアルな仕上がり。
人や車にガソリンスタンド、更には自分自身までもグシャグシャに破壊し尽くすクリスティーンの暴れ具合が良い。
真っ赤な地獄の炎を纏いながら憎いチンピラ小僧を追っかけ回すシーンは《どうじゃー!》と言わんばかりの爽快さすらも感じさせてくれる。
ボコボコになったクリスティーンが元に戻るシーンはどうやって撮ったんだろう。

本当に生きているかのように感じさせてくれるクリスティーンの動きがすごいです。

最後また復活するだろ、これ。
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