YasujiOshiba

クリスティーンのYasujiOshibaのレビュー・感想・評価

クリスティーン(1983年製作の映画)
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アマプラで発見。おもわずクリック。クライスラーのラグジュアリーカー、1957年型プリムス・フューリーが主人公。

プリムス、あるいはプリマス(Plymouth)とはイングランドの同名の港湾都市だけど、むしろそこからピルグリム・ファーザーズたちがメイフラワー号で上陸したマサチューセッツ最初の入植地の名前でもあることで知られる。「アメリカの故郷」(America's Hometown)と呼ばれるこのプリムスの名前を戴くクライスラーのシリーズで、さらにフューリーと付けられた真っ赤なセダンは、まさに「狂乱の女神」(フューリー)というわけだ。

日本公開は1984年で、広告や予告は見た記憶があるけれど、映画館には行っていない。ネクタイを閉めたくないばっかりに、何を間違えたのか大学院への入院を考えていた頃だから、愛すべきカーペンターズの佳作を楽しむ余裕なんてなかったんだと思う。

いやはや、人間はやっぱり余裕が大事。今だって余裕はないけど、ぼくはそもそも、こういう映画が大好き。ラストのセリフがいいじゃない。「ほんとロックンロールって大嫌い」(God I hate rock and roll!) というセリフのあとで、ダダダダダンというリフが始まったらもうたまりません。

堪能しました。
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