みんと

クリスティーンのみんとのレビュー・感想・評価

クリスティーン(1983年製作の映画)
3.7
『遊星からの物体X』のジョン・カーペンター監督作品。

何となく『激突!』の様な怪物化した車が暴走するイメージで見始めたら、ちょっと違った。勿論意志を持った車(クリスティーン)の暴走はあのタンクローリーとオーバーラップするところ。ただこちらは更に自己修復能力まで備わってるから凄い。

更には主人公の凄まじい変貌っぷりがなんともゾクゾクポイント。
冴えないひ弱な少年が彼女(クリスティーン)に本気で恋しちゃったかのようで完全にイッちゃってる目なんかもはやホラー。
生身の女子よりすっかりクリスティーンにのめり込んでる様子は異様なまで。

この時代っぽい撮り方もストーリーのわかり易さも、下手に考え過ぎずに普通に楽しめる安心感が良いな。

ともあれファイヤー!なシーンのインパクトと容赦ない殺人シーンは免疫力なく観てたらトラウマになってたかも、、、

車は扱い方次第で凶器にもなりうるとは良く例えられるけれど、自動運転が身近となりつつある今、まるで意志を持った自動車達に安心感とは裏腹にどことなく恐怖を感じる作品でもあった。

同じ意志を持つなら出来れば『カーズ』っぽい車達に乗りたいもの、、、
みんと

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