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二十歳の原点のshinyaのレビュー・感想・評価

二十歳の原点(1973年製作の映画)
3.0
大学生の高野悦子が二十歳になってから、自殺するまでの約半年間を綴った日記の映画化。高野役を演じる角ゆり子の可愛らしさが目を惹く。

日記には描かれていない、列車への飛び込み自殺をするまでの道程と妄想が一番映画的であり、高野悦子という人間の孤独の想像を掻き立てる映像になっていた。

日記には描かれていない部分の映像は、映画的な嘘ではあるのだが、そこが一番映画的であり、逆にそれまでの実話の部分が単純な生活を単純に描くだけで酷く冗長になってしまっていたのが残念だった。
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