柿ピー

手錠のまゝの脱獄の柿ピーのレビュー・感想・評価

手錠のまゝの脱獄(1958年製作の映画)
3.7
手錠。外したいのに外せない。罵り合い、差別、ケンカ。離れたいのに取れない手錠。逃避行の中で少しずつ気持ちが通い合い、何度も助けられる。とにかく助け合わなきゃならない状況だ。
では制約がなくなったときどうする?ある意味人生という旅にも通じる話。後半カレンの「手錠でつながってる!」のセリフがいい!見てみてください。
しかしこういう場面で現れる女性ってどうして邪魔くさく感じるんだろう。突如つまらなくなる。が、今回の話の運びは良かった(笑)
最後については言えないが、ラストシーンみてたら、逆の細かいことが気になってしまう。監獄や閉鎖的な集団でのリンチ、暴行はホントなくなって欲しいと思った。また感動とかハッピーな場面あっても、2人は犯罪者であること、被害者がいることがつい頭をよぎり、手放しで共感できない。でもいいたいことは伝わってきた。かなり人生に置き換えて考えられそう。良い映画だった。
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