ピンフまんがん

手錠のまゝの脱獄のピンフまんがんのレビュー・感想・評価

手錠のまゝの脱獄(1958年製作の映画)
3.8
人種差別の社会派ドラマとしての先駆者的存在の映画で、アメリカの公民権運動よりもずっと前に作られた映画。簡単に言うと、まだアメリカでは公然と人種差別が当たり前だった時代に作られた映画なので、今にして思えば実はすごい映画だったりする。
そして、白人と黒人が手錠でいっしょに行動を共にする姿は、完全に現代のアメリカ社会そのもので、作者からの強烈なメッセージが伝わってくる。ドラマ自体は古臭くなっているかもしれないけど、この映画は時代が進むにつれてどんどん鑑賞する価値が高くなっている。
そして観る者を煽らせる撮影技術のレベルの高さにセンスの良さ、そして脱走犯2人の演技力も見ものですよ。