キャサリン子

羊たちの沈黙のキャサリン子のレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.3
若い女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。
捜査に行きづまったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクターに示唆を受けようとする。
訓練生ながらその任に選ばれたクラリスは獄中のレクターに接触する。
レクターはクラリスが、自分の過去を話すという条件付きで、事件究明に協力するが……。
アカデミー賞の作品・監督・主演女優・主演男優賞といった主要部門を独占したサイコ・スリラー。


何度観ても怖い(泣)
これを越えるサイコサスペンスって、あります?

役者が素晴らしいのは言うまでもありませんが、この作品は構成がずば抜けて良いですね。
そして、ただのサイコ・スリラーにとどまらず心理ドラマでもあるのが良かったです。
クラリスとレクター博士。
二人の心理戦の攻防に、終始ヒリヒリさせられました。
会話の「間」さえも、ジワる。
言葉にはしていませんが、レクター博士はクラリスの聡明さと勇敢さを認め好意を持っているのが伝わってくるし、クラリスは自分の深層心理までお見通しのレクター博士に対し恐怖を感じつつも自分のことをよく理解してくれて嬉しい気持ちもあったはず。
この二人の間に芽生えた精神的な繋がりは、奇妙だけど親子のようでもあり恋人のようでもあると感じました。


「クラリス、子羊たちは鳴きやんだか?」

クラリスはトラウマを乗り越えようとFBIに入りましたが、果たしてトラウマを克服できたのでしょうか。



余談ですが「羊たちの現実」という、本作のパロディみたいな作品があるんだけど、これなに(笑)
ジャケ写も完全にパロディでウケた(笑)
キャサリン子

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