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羊たちの沈黙のcorouigleのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.1
私は北37号室にいた

たぶん

98年2月の入寮説明会の際、2個上の
T先輩に学生寮の説明を施して頂き、
いざ4/2の入寮の日、部屋を選ぶくじを引いたらT先輩の部屋だった

私は酒は生涯の(今の所)友だと思ってるものの学生時代からタバコも麻雀も
ハマらなかった

だからか、T先輩とは合わなかったし
多くの寮を牛耳るようなパワーのある皆さんとはそんなには近づかなかったが可愛がってはもらったと思う

たぶん

本作品はアカデミー賞を総ナメにしたりと当時私が絶好調に映画にハマっていた高校終わりから大学始めにかけての
超がつく話題作のひとつではあったが
私にはハマらなかった

怖いとは思った
サイコだな、と

サイコパスな時代であり
そういう映画、多いな、とポツンと思った

私はその後5月かそこらに
北3階のどなたかが抜けるとのことで
同じ階の同級生とじゃんけんをし、
勝って負け、
4人定員の約12畳を、
右側:T先輩(6畳1人)
左側:私含め2人の新入生で(6畳2人)

の、いかにも共有!な
寮!の世界から、
北33へと引っ越しをする

これは、
運命的な引っ越しだったと思う

こちらには
私が今でも慕う某M先輩がいて、
慕うあまりわざわざ
私たちの結婚式において
岩手から東京まで出向いてもらった

あれは少し悪いことをした

でも、そういうじゃんけんで部屋が決まり人間関係が変わっていくような
そういう偶然が人生を作る

そういうような気もする

この、寮に4/2に神奈川から
越してきた事を思えば、
早々におそらく1週間かそこらでテレビとビデオデッキをどこかのホームセンターで購入し(ビデオデッキは数千円の世界だった)
そして最初北37では14インチだったテレビをもっと大きな画面で見たいと
わざわざ21インチを買い
(いやー、本当、自分でもバカだな、と思う)北37に残った同級生に3000円で14インチを売り払い、
私は自分の部屋としては広くなった相部屋北33(約6畳が私のスペース)にて
映画に耽る、というそんな時期

日付を見て、羊たちの沈黙はそのさなかに見たんだな、と思った

あの頃のことはよく覚えている

皆さんとはほとんど繋がっていないが、今でも繋がっている方々とはこれからも接点を大事にしたいと思っている

レクター博士のような猟奇的な事に巻き込まれるのはごめんだが、
当時の私は(今でも若干そうだが)
今よりずっと、もっともっと無鉄砲に飛び込む恐れ知らずな自分だった笑

無知な分、何も怖くなかった

ただ、寮生活の節約の中で浮いた時間とお金を、映画や勉強に回したいと考えていた

あの頃は希望に満ちていた笑

あの頃は笑

ま、いいんですよ

常に全力でやるだけなんだから

楽しまなければ勿体ない!

私は人生はこれからも
楽しむべきだと考えている

映画はその
まだまだ知らない世界を
広げてくれるものだ
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