Otun

羊たちの沈黙のOtunのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.5
師走。フィルマークスの皆さま如何お過ごしでしょうか。
私は変わらず、明けても暮れても馬車馬の様に仕事に追われており、エンドレスポエトリーもブレードランナーの新作も未だ観に行けてません。
気づけば職場で馬車馬くんの愛称で親しまれる始末(齢41)。←ウソ。

さて。
そんな最中、僅かに裂けた時間で詰まらない作品は観たくない、と。
再見。再レビュー。『羊たちの沈黙』。

やっぱりの傑作。
馬車馬帰りの疲れた体で鑑賞しても、全く眠気を感じない。
テンポのいい物語の進行やジャンプショットの気持ちよさ。
それに対し、レクターとクラリスの暗示に満ちた粘っこいほどのじっくり見せる対話シーン。
後半のバッファロービルの件は、何度観てもおしっこちびりそうになるし(齢41)。


まー、
そしてやっぱり兎に角は、アンソニーホプキンスとジョディーフォスターの名演につきる。
知的でエレガントな中に沸き出すレクターの狂気。
有能で、能動的で、かつ少女的で危ういクラリス。
その二人の共感?とも言えるケミストリー。
最高や。


しっかり、師走の馬車馬にムチ入りました。
ありがとうございます。
Otun

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