みりお

羊たちの沈黙のみりおのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.8
ひさびさの鑑賞✨
いや〜〜〜おもしろい!!!
冒頭の暗い森であっという間に惹き込まれて、次の瞬間にはレクター博士の独房へ…
独房のなかにスッと立つレクター博士の目を見た瞬間から、もう取り込まれて息をつく暇もなく見入ってしまいました👀✨

サイコサスペンス作品としては異例ともいえるアカデミー賞5部門を受賞した本作。
たしかにあらゆる要素が素晴らしい!
アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士も、ジョディ・フォスター演じるクラリスも、何かが取り憑いているんじゃないかと思うほどの鬼気迫る演技✨
そして猟奇殺人を扱っているにも関わらず、残酷描写で展開を乗り切るのではなく、間・台詞・カメラワークを駆使して魅せる、じとーっとまとわりつくような恐怖💦

そして冒頭の「HURT, AGONY, PAIN, LOVE IT」(苦しみ、もがき、痛み、痛みを愛せ)というメッセージ🌟
ともに幼い頃にトラウマになるほどの痛みを知った、捜査官・クラリスと猟奇殺人者・バッファロー。
けれどその痛みを愛したか否かで、彼等の人生は追う側と追われる側に変貌を遂げていく。
そしてその2人の類似点と相違点を敏感に感じ取り、クラリスの可能性に惚れ込んでいくレクター博士の、静謐ながら狂気が滲み出るあの目線…
いやーーーーー怖かった😂💦💦

やっぱ名作と受け継がれる作品には、言葉にできない、抗い用のない魅力がありますね!
わずか30分くらいに感じる2時間でした👍


【ストーリー】

若い女性を殺害しその皮を剥ぐという猟奇事件が続発。
捜査に行きづまったFBIは、元精神科医の殺人鬼ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に示唆を受けようとし、訓練生ながらその任に選ばれたクラリス(ジョディ・フォスター)は獄中のレクターに接触する。
レクターはクラリスが、自分の過去を話すという条件付きで、事件究明に協力するが……。


【キャスト・スタッフ】

*監督:ジョナサン・デミ

米・ニューヨーク州出身🇺🇸
父親の紹介で映画会社の宣伝マンとなり、その仕事を通じてロジャー・コーマンと出会い、彼の下で働くことに。
そして『レッド・バロン』(1971)に参加し、そのキャリアを活かして1974年『女囚刑務所・白昼の暴動』で映画監督デビュー🌟
その後は多くの賞を受賞し、本作でベルリン国際映画祭監督賞とアカデミー監督賞をダブル受賞。作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、主演女優賞の5部門を制覇した、歴史に残る作品になりました😆🎉
主な監督作は『フィラデルフィア』『クライシス・オブ・アメリカ』など。


*クラリス:ジョディ・フォスター

『パニック・ルーム』でみりぺでぃあ記載済🌟
強い女性の代名詞みたいに思ってたけど、この頃はまだあどけない❣️
最初出てきたときは少女みたい😍
と思ったものの、子役出身だからこの作品の前にすでに40本近い作品に出ていたベテランでした😂👍
キャリアはなんとこのときすでに23年で、本作で2回目のオスカーを獲得しました✨
たしかに手に汗握る演技力だった😆🎉
続編も楽しみだな💓


*レクター博士:アンソニー・ホプキンス

ほんっとーーーーーにレクター博士怖い😭😭😭
小さい頃観たトラウマもあるけど、彼が出てくると背筋がゾワゾワする😭💦
彼が看守の顔にかぶりつくシーンは、ほんとみりおの中でトラウマで、初めて観た夜は寝れませんでした😂💦
これのせいでゴア描写が苦手になった説は一理あるな🤪🌀
名優アンソニーはイギリス出身🇬🇧
ウェールズの演劇学校で学んだあと陸軍に入隊し、除隊後舞台俳優としてキャリアをスタートさせました🌟
映画デビューは1968年の『冬のライオン』。
その後はなんと70本近い作品に出演しているまさしくハリウッドの名優✨
受賞歴も華々しく、なおかつ本作でもオスカー主演男優賞や様々な賞を獲得しています🎉
主な出演作は『エレファント・マン』『日の名残り』『ニクソン』『2人のローマ教皇』など。
あと面白い話ですが、彼は舞台俳優出身ということもあってか、「演技というものは絵空事であって、その要素はすべてシナリオの中にある」というのが持論で、どのような役であっても特別にリサーチして演じることはないそうです💦
その代わりシナリオのチェック・暗記は徹底的に行い、その台詞などを忠実に再現した上で撮影の際にはきわめて自然で役柄本人になりきっているかのような卓越した演技力を発揮するんだとか💛
あぁやはりあの狂人が乗り移ったような演技は降りてきたものなのか…天才だ😂👍笑
みりお

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