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羊たちの沈黙のHKのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.5
トマス・ハリスの小説をジョナサン・デミが映画化した、世界的にも有名なサスペンス映画。

個人的には、ハンニバル・レクターが出てくるのだから人肉趣味・カニバリズムを前面に出した作風だとみる前は勝手に思っていました。実際はクラリスが彼との接触で連続殺人鬼を追い求める本格的なサスペンス映画なのですね。どうりで食人シーンが全然なくて、そこが一番驚きだったかな。レクターはせいぜい脱獄するために看守二人と救急車の乗員を殺す以外そんなに殺人を映画内では見せていない。

しかし、アンソニー・ホプキンズの演技力もあってか、とてつもないオーラを身にまとっていた。あの佇まいを見るだけでもサイコな人間だというのが伝わってくる。ジョディ―・フォスターは綺麗ねやっぱり。

しかし、犯人の事を知ることができるのは、同じ犯人しかいない。サイコの気持ちを分かるにはサイコしかないというのは、やはり言えているのかな。だって大体レクターさん予め犯人の動機がどういうものかちゃんとわかっているようで一歩先を行っている感がすごかった。

ただ、会話劇主体の映画であるため、ちょっと退屈に思える部分もあり、油断していると突然目の前のカットの意味が分からなくなることが多くなるため、そこはそこでとても気をつけなきゃいけないと思った。でもアンソニーホプキンズの演技で持っていた感じがする。クラリスが泣いているシーンとか葬式のシーンで寂しそうにしているのって、序盤でお父さんが亡くなったことを思い出していたのね。いや~映画を理解する力をもうちょっとつけないと。

しかし人の皮の服なんて着たらどうなるものか。変身願望というものも、恐ろしいものである。