ぺんじん

羊たちの沈黙のぺんじんのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.9
グロテスクな殺人鬼ものと思いきや(もちろんそういうシーンもあるけど)、いや〜面白い!流石です、ジョナサン・デミ!
ジョディ・フォスター演じる、FBI訓練生のクラリス。連続殺人犯「バッファロー・ビル」を捕まえる為、上司から人喰い殺人鬼ハンニバル・レクター博士に会ってアドバイスを貰うように仕向けられる。
サスペンス的な面白さは勿論、あまりにも知性的であまりにも残酷なレクター博士の悪役としての魅力、そして歪んだ性的嗜好で狡猾な殺人犯などキャラクターたちの魅力がずば抜けてる!
そしてサスペンスの背後に描かれる、クラリスの過去を巡る物語。男たちの中で1人奮闘するクラリスはレクター博士の「カウンセリング」を受ける事で、閉じこめていた過去に徐々に向き合うようになっていく…
殺人鬼の真の姿に迫るサスペンス、クラリスの過去と現在を巡るストーリー、そしてレクター博士の思惑…この3つが交わった時ストーリーは遂にクライマックスを迎える!
序盤の鬱蒼とした山道から最後の眩しい青空へ。この映画自体がレクター、そしてクラリスのカウンセリングだったんだ!最後の最後まで計算尽くされた素晴らしさ!
羊たちは鳴くのを止めたのか…
ぺんじん

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