よつ

羊たちの沈黙のよつのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
5.0
随分昔にDVDで観たけど、いつか劇場で観てみたいと機を伺っていたら「上映中」の文字が!
さっそく目黒シネマに行くことにした。

レクター博士の善悪を超えた唯一無二の存在感。典型的な悪役バッファロー・ビルが、それをより引き立てているように思える。

初鑑賞のときはレクター博士とバッファロー・ビルのヤバさに気を取られていたけど、再鑑賞してみて、作品の随所に男女/性差というテーマが見え隠れすることに気付く。
よく見たらバッファロー・ビルは豊満な女体像を象ったネックレスを着けていた。彼の犯行動機はイマイチ判然としないが、女性への憧れが根底にあるのは疑いない。
対してクラリスは女性として見られることを避け、日々トレーニングに励んでいる。
女になりたいビルと女として見られたくないクラリスが対比になっているのかな〜。

しかし、改めてレクター博士がキモ格好良すぎる。顔を食べる異常行動にもちゃんと意味が持たされていて良かった。

「私はこれから古い友人を夕食に。」
夕食に誘うんじゃなくて、友人が夕食に…
よつ

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