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羊たちの沈黙のmoviemanのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.4
 まず、一言いっておきます、心臓に悪い......特にストーリー終盤、昼間に観て良かったですね。前もって言っておきますが、ホラー映画ではないんですよ、ただ昼間で良かったです。
 そうなんですけど、この映画を映画館で観ていたら、忘れないものになっていただろうなと......観たかったという気持ちもあるんですよね笑。
 それと、子供に見せてはいけないです。残虐すぎます。


 人によっては、苦手な方もいると思いますので、そういった方にはオススメはしません。人間の皮膚を剥がしたり、死体の腹に昆虫をいれたりと、本当に非常に残虐な殺人鬼で、普通の人には、到底理解出来ない事だらけです。


 アンソニー・ホプキンスの演技が素晴らしかったです。
 あの、こちらの事を全て見透かしているかのような顔、目線、表情、それから口調までも......。素晴らしかったんですが、もう他の映画で彼が出てきても、レクターとしてしか見れなさそうです。それくらい強烈でしたね。

 アンソニー・ホプキンスとジョディ・フォスターの会話には目が話せない。冷静に考えたら、会話をしているだけなのに、息を飲み込んでしまうという......特にジョディ・フォスター目線にたってみると、こちらの発言一つ一つで、もう全てを見透かされてしまいそうな......捕らえられているのは向こうのはずなのに、主導権は完全にあちら側にある......。

 メイキングで、観客が震えたつような恐怖を与える、そんな映画を作りたいと言っていましたが、大成功でしょう。映画館で観ていない自分でさえ、家で二時間の恐怖を味わいましたからね......。

 最後になりますが、既にもう、自分の独自の理念や考え方をもっており、残虐な殺人鬼という人格が形成されていて、その様子を巧み描かれていましたが、個人的には、なぜ彼らがあのようになったのかを知りたいと凄く思いました。どのような子供時代、経験してあのような人格になったのかも、観てみたいですね、怖そうですが.....
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