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羊たちの沈黙のserinaのネタバレレビュー・内容・結末

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

至る所で身体中の血液の流れが滞るのを感じる精神削り気な映画だった。最後は、最悪のオチが想像できてたからこそ、違う展開で救われた。これ、続編ある?なんか似たタイトルいくつかあるけど、監督違うし、続きがあるなら観たい。

「もともと犯罪者は居ない。彼の場合は幼少期からの虐待が彼を変えたんだ。」と分析したドクターに加えてバッファロービルが時折見せた苦しそうな表情や不安定な精神。もう少し苦難や過去が描かれてたら感情移入してしまってたかもしれない、っていうくらいに穴の上からもがく男の表情に惹きつけられてしまった自分がいた。(ちょっと怖い)

キャサリン母の訴えはすごくいい言葉で溢れてたと思う。どんなに悪いことをしていても、その瞬間に、自分がこれは残酷だ、相手を傷つけているんだ、っていうことに気づき、その行為をやめることが出来たら、それが慈悲であるんだって。今回、男にはちっとも響いてなかったけども。

ずーっと観たかった映画のうちの一つ。怖かった!でも、それ以上に久しぶりに身体の中から映画を体感した。よかった!

映画を見てから気付く、タイトルと写真はこわさね笑
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