ちょうど30年前の作品だけどクラシックと言って良いんじゃないだろうか。完璧なサスペンスだ。30年前からこんな教科書がありながら未だにサスペンスを分かってない作品が山ほどあって腹が立つね！！
サスペンスってのは英語の意味の通り「宙ぶらりん」のことである。観客を千切れそうな縄で宙ぶらりんに吊るして、千切れちゃうのかな、大丈夫なのかな、とハラハラさせるのがサスペンスだ。というか、サスペンスこそ恐怖の本質なんすよ。結果が宙ぶらりんで分からない状態がいちばん恐ろしいの。分かって仕舞えばそれまでなの。吊るしてすぐに縄が千切れちゃったら意味ないんすよ。
暗視スコープのシーンといい、レクター博士の造形美といい、何もかもクラシックで完璧な映画だな。この映画があるから今いくつも素晴らしい映画があるんです。
