ことのは

羊たちの沈黙のことのはのレビュー・感想・評価

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)
4.0
【衝撃の超ベストセラー小説完全映画化】

FBI研修生が連続殺人犯の捜査のため、獄中の天才精神科医と面会し、心理戦を繰り広げながら犯人に迫るお話。

無性に観たくなって久しぶりに鑑賞。

FBI研修生演じる若いジョディ・フォスターの初々しく凛とした佇まい。
獄中の天才精神科医を演じるアンソニー・ホプキンスの、紳士的×猟奇的な恐ろしさ。
主演2人のガラス越しの静かな演技合戦の見事。
ラストの連続殺人犯宅地下での、暗視スコープのスリリング過ぎる演出。
アカデミー賞5部門受賞も納得の、公開から30年近く経っても色褪せる事ない、サイコスリラーの金字塔というべき作品だった。

アンソニー・ホプキンス=レクター博士が、じっとこちら(カメラ)を見つめるシーンでは、何か見透かされていそうな居心地の悪さを感じる、完璧な目の演技。

たいそうなCGなんかなくとも、脚本と演出、そして何より演技でこれだけ恐ろしい作品が作れるんだから、まだまだきっと観たこともないような映画に出会えるはず。
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