シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

夜と霧のシュトルム凸映画鑑賞記録用改めのレビュー・感想・評価

夜と霧(1955年製作の映画)
3.6
三十分の小品ながら胸に突き刺さるドキュメンタリー。
全て実際の映像とナレーションで進行するので、「シンドラーのリスト」や「ライフ・イズ・ビューティフル」「戦場のピアニスト」といった有名作品で我々にも馴染んでいるホロコーストのドラマ性はここにはない。もしかしたら感情面を揺り動かすという点ではこれらの作品には及ばないかもしれないが、「夜と霧」に出てくる、生きていた人々やナチの看守や死体や生首の映像は全て本物である。ブルドーザーに掻き分けられる死体の山も。これを「ある国のある特別な時期の話」とは思ってはいけないという直接的なメッセージである。