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たそがれの女心のkazu1961のレビュー・感想・評価

たそがれの女心(1953年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-233 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-541

🖋名匠マックス・オフュルスの名作ですね。ダイヤの耳飾りを巡って最初は上品なコメディとして始まり、最後は悲劇として幕を閉じる、そのストーリーテリングはとても素晴らしい。さらに第二次世界大戦後の荒廃したこの時代に第一時世界大戦以前の華やかなベルエポックのパリ社交界を再現したことでも評価の高い作品です。

🖋ダイヤの耳飾りをめぐり、運命の歯車にもてあそばれる上流階級の男女の人間模様を当時のフランス映画史に輝く女優ダニエル・ダリューの存在感抜群の魅力ある演技で華を添えています。

🖋 マックス・オフュルスならではの流暢な輝きを帯びたカメラワークの世界もとても素敵。さらに贅沢と快楽の世界を壮麗なセットによって再現されています。そんな中での人生の流転と運命のいたずら、オルフェスは礼節のみを大切にする上流社会の欺瞞を本作で暴きたてているんですね。

😢Story:(参考: Wikipedia)
舞台は20世紀初頭、ベル・エポックの華やかなパリ社交界に一際輝く貴婦人がいた。名はマダム・ドゥ…。彼女は浪費による借金を返済するために、将軍である夫から結婚祝いに貰ったダイヤのイヤリングをひそかに売ってしまう。真相を知った将軍に買い戻されたイヤリングは、その後将軍の愛人へ、そしてドナティ男爵へと次々に持ち主を変え、再びマダムの元へと戻ってくる。

🔸Database🔸
・邦題 :『たそがれの女心』
・原題 :『Madame de...』
・製作国 : フランス・イタリア
・初公開 : 1953
・日本公開 : 1954/12/19
・上映時間 : 105分
・受賞 : ※※※
・監督 : マックス・オフュルス
・脚本 : マックス・オフュルス、マルセル・アシャール、アネット・ワドマン
・原作 : ルイーズ・ド・ヴィルモラン
・撮影 : クリスチャン・マトラ
・音楽 : オスカー・シュトラウス、ジョルジュ・ヴァン・パリ
・出演 : シャルル・ボワイエ、ダニエル・ダリュー、ヴィットリオ・デ・シーカ

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
「忘れじの面影」のマックス・オフュルスが一九五三年に監督したコステューム情緒ドラマで、「巴里の気まぐれ娘」のルイズ・ド・ヴィルモランの小説から「呪われた抱擁」のマルセル・アシャール、マックス・オフュルス、アネット・ワドマン(「レストラパアド街」)の三人が脚色した。台詞はアシャアル。「ボルジア家の毒薬」のクリスチャン・マトラが撮影を担当、音楽は「アンリエットの巴里祭」のジョルジュ・ヴァン・パリス。「凱旋門」のシャルル・ボワイエ、「愛すべき御婦人たち」のダニエル・ダリュー、「懐かしの日々」のヴィットリオ・デ・シーカ、ジャン・ドビュクールらが出演する。
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