ryosuke

たそがれの女心のryosukeのレビュー・感想・評価

たそがれの女心(1953年製作の映画)
4.0
上下左右に滑らかに動き回るカメラワークはやはり美しい。 上階での階段を昇り降りする様子を映した後、一気にパンして下階を映すカメラワークが印象的。映像がずっと同じ調子なので若干の単調さを感じないではないのだが、基本の映像が美しいとあまり興味のないメロドラマでも見ていられる。 聖書はいらないけど宝石は大事みたいな人物描写はちょっと安直かな。
実はカメラだけではなく場面転換のディゾルブも滑らかな連結を作り出している。 日時の違うダンスシーンを次々に繋いで行くシーンのディゾルブが特に素晴らしい。
紙吹雪から雪への転換なども鮮やかで素敵。
全体的に一定の緩やかなテンポを保ち、それが途切れないような配慮がされている。
行き来の中で耳飾りに象徴的な意味が付与されていく語り方も上手い。