chaooon

スプライスのchaooonのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
3.7
続けてヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品、今度はSFホラー。
新薬開発に重要な合成タンパク質生成のため、遺伝子接合の研究を行うクライヴとエルサ。2人はついに人間の遺伝子を組み込んだ禁断の新種生命体の創造に手を出してしまい…!

筋書きだけ読むと、SFだと良くありそうな内容だし、大筋もシンプルな展開。伏線もわかりやすくあるので、最終的なオチも途中の流れで読めちゃう。
それでも新種生命体の歪さや、物語のディティールの描き方の気持ち悪さが満載で、すごく新しい映画に感じた!!

最初に出てくる新種ちゃんがまずグロい。哺乳類としての愛らしい特徴が何1つない。のっぺりした肉の塊!

禁断の新種ちゃんドレンが歪な生物からより人型に形態が変わっていく様がなんとも不気味。
『シェイプ・オブ・ウォーター』が頭をよぎる。と思ったら、製作総指揮の中にギレルモ・デルトロの名前が!今作はロマンティックさの欠如した『シェイプ・オブ・ウォーター』かな。

そしてとにかくエルサが身勝手。最初から最後まで彼女に振り回される。その身勝手がなかったら物語は始まらなかった訳だけど、とにかくイライラするから!

でもオチが最高に気持ち悪くて良い。
chaooon

chaooon