とぽとぽ

スプライスのとぽとぽのレビュー・感想・評価

スプライス(2008年製作の映画)
2.5
「化け物は結構」人智を越えたヘンテコさにまさかの急カーブな最後には苦笑ーーーエグいグロいキモい心底受け付けない、けど本作の本当の怖さはそこでは無く、生態系の中にいながらそれらを操ることができると考えている人間のエゴや性(さが)であり、そういう点において本作は(最後がどうであれ)知的でそん中そこらの映画より身の毛もよだつ思いだ。人類が神の領域に踏み込んだらというタブーを扱い倫理観に問い掛けてくるけど決して高尚なものでもなくしっかりB級感漂わせつつガッツリ変態チック。底無しな業の深さたるや、本当に醜い化け物は人間だ(?)!色々上手い。ただし、浅はかな直情的個人的感想としては、頭では分かっても心で好きになれないという短絡的感情論=オーディエンス受け悪いのも素直にというよりもはや大いにウンウンと頷ける。設定の上手さとして例えば職場恋愛な主人公クライヴ&エルサには子供がいないがクライヴは子供を欲しがり、エルサはその逆。にも関わらず新種が生まれたら異常なほど構って愛情を注ぎ、ドレンとも名付けて、と相方クライヴもドン引きする振る舞いが目立つエルサに苛立つストレスフル。母親面して狂っていく監禁マッドサイエンティスト。ところがある出来事から形勢逆転か。もう何でもいいよ。そして今はっきり分かるのは二度と見直したくないということだけ。

P.S. エイドリアン・ブロディってニコラス・ケイジに匹敵するレベルでオスカー受賞の称号をB級感あるジャンル映画に出まくって謳歌しているけど、何故だかニコケイのそれほど愛せない問題。
"You're a part of me. I'm a part of you. I'm inside you." unstable 「普通の子供だと自由にならないからだろ」
TOMATOMETER75 AUDIENCE37
It doesn't take its terrific premise quite as far as it should, but Splice is a smart, well-acted treat for horror fans.
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