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アンナ・カレニナのkazu1961のレビュー・感想・評価

アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)
3.4
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-518 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 ※※※/1001

🖋何度も映画化されたトルストイ原作の『アンナ・カレニナ』。本作はそんな中でもジュリアン・デュヴィヴィエによって本当にヴィヴィアン・リーのこの魅力が最大限に描かれた作品です。1935年のグレタ・ガルボ版も華やかで豪華ですが、ストーリーテリングとしても明らかに本作の方が完成度が高いと思います。

🖋 ヴィヴィアン・リーの美貌と繊細さを見事に引き出すような繊細な演出、アンナ(ヴィヴィアン・リー)とアレクセイ(キーロン・ムーア)の出逢い、再会、非常にこれからの悲愛が予感されるように見事に描かれています(グレタ・ガルボは豪華で強いイメージにどうしもなりますね)。そしてヴィヴィアン・リーの舞台で鍛えられた演技力も本作にぴったり、トルストイのアンナ・カレーニナのキャラクターとしては1番はまっています。

🖋そしてフランス映画の巨匠ジュリアン・デュヴィヴィエは、 アンナのそんな繊細な恋を浮き彫りにしながら、悲劇のラストへと見事に盛り上げていきます。このラストシーン、切なく儚いけれどもとても印象的でした。。。

😢物語は。。。(参考:KINENOTEより)
俗物的官僚の代表者たるカレーニン(ラルフ・リチャードソン)と政略結婚させられた美貌のアンナ(ヴィヴィアン・リー)が愛なき生活の不満から、貴公子ウロンスキー(キーロン・ムーア)と恋におち、駆け落ちまでするが、男に対する嫉妬と罪の悔悟から、鉄道で自らの生命を絶つ。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『アンナ・カレニナ(1948)』
原題(英題):『Anna Karenina』
🎥製作国 :イギリス
🎥初公開 :1948
日本公開 :1951/09/11
🎥上映時間 :111分
🎥受賞 :※※※
🎥監督(製作):ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本 :ジュリアン・デュヴィヴィエ、ジャン・アヌイ、ガイ・モーガン
原作 :レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』
撮影 :アンリ・アルカン
音楽 :コンスタント・ランバート
出演(声優):ヴィヴィアン・リー、ラルフ・リチャードソン、キーロン・ムーア

🔸Overview (映画. comより)———————
レオ・N・トルストイの傑作『アンナ・カレニナ』の第三回目の映画化(一九四八年)で、「神々の王国」のジュリアン・デュヴィヴィエが渡英して監督に当っている。製作者アレクサンダーア・コルダの性格を反映して、スタッフは著しく国際的、即ち脚色はフランス劇作家ジャン・アヌイ(「聖バンサン」)、イギリス・ライターのガイ・モーガン(「捕われた心」)及びデュヴィヴィエの協同、撮影は「海の牙」のアンリ・アルカン、音楽は英国でバレエ音楽を多く作曲するコンスタント・ランバート、装置はドイツ映画で活躍したアンドレ・アンドレイエフ、衣裳は英国のデザイナー/画家セシル・ビートンという顔触れである。アンナには「哀愁」のヴィヴィアン・リーが扮し、以下「女相続人」のサー・ラルフ・リチャードソン、アベイ劇場出身のキーロン・ムーア、ヒュウ・デソプスタア、メアリー・ケリッジ、マリー・ローア、サリー・アン・ハウズ、ナイアル・マクギニス、マーティタ・ハントらが共演する。
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