ピッコロ

おもちゃの国のピッコロのレビュー・感想・評価

おもちゃの国(2007年製作の映画)
4.0
”おもちゃの国”

第81回(2008)米国アカデミー賞短編実写部門受賞作品。

うん、凄く良かった。
受賞作品は、他の短編映画とはちょっと違う。
13分しかないけど、1本の長編を観た気分になれる作品。

ただ、映画は重くて切ない。
だけど、少しだけ救いがあって・・・。

1942年、ドイツ。これ以上は言わない。
この年、ドイツで何が行われ、何があったのか。
”おもちゃの国”、夢があるような名前だけど、そこに夢なんて一つもない。その"国"で多くの人々が・・・。

母親の気持ちを考えると胸が苦しくなる。
子供にその”国”について聞かれた時、”おもちゃの国”と嘘をつかなければいけない現実とは思えない現実。
多くの人々が、その”国”に連れていかれた。
ただ、普通に生きていただけなのに・・・。

その"国"で何が行われたのか。
そんな事、子供に教えるなんて事できるはずがない。

その事を知ると、きっとこの世界に絶望してしまう。
子供には嘘でもいいから夢を持って生きてほしい。

この世界でかけがえのない大切な宝物。
事実を知るのは、もっとずっと後でいい・・・。

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