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メリー・ポピンズのかずシネマのレビュー・感想・評価

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)
3.7
はい、カワイイー。
アニメーションとの合成は勿論、
コミック的な演出も、小物や衣装も可愛い。あの絨毯製のカバンもすげー可愛い。
色彩感覚も素晴らしく、空から街を一望できる画面やさくら通りの配色は本当に美しい。青みが強いのに冷たい印象ではない。

合成シーンは馴染みきっていなくて浮いてるのが返って「絵の中に入った感じ」が出ていて良いかもしれない。

バートが言っていた「父親って孤独なんだよ」という台詞を聞いて、似た様な事を藤子・F・不二雄のいくつかの漫画作品で見たなぁと思った。
頼れて甘えられる目上の人がいないから孤独なんだって…。

で、実際お父さんは匙加減を間違って独りよがりになってしまっただけで、別に間違った事は言っていないんだよな。
あの場面で「無駄遣いをするな」は酷かったけどw
よく「笑顔の絶えない家庭に」なんて言葉を耳にするが、そんな事をマジでやってしまったら息が詰まって疲れると思うんだよ。
お父さんが言ってた様に浮かれるのと楽しいのは違うしな。
メリー・ポピンズの様に厳しいけど優しい、厳しいけど楽しくも過ごすってのが理想と思う。
やっぱ何事も匙加減が大事よ。

どうでもいいけど「折角描いた絵を踏まないで……」と思ってしまったわw
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