映画界屈指の感動作と名高い本作ですが、個人的に鑑賞前は"老若男女誰でも心の底から泣ける温かい作品"だと思っていました。
しかし鑑賞してみるとあらビックリ!
恐らく学生時代に鑑賞したらポカ〜ンとなっていたと思うほどに大人な作品でした‼︎
本作は簡単に言えばヒューマン•ドラマとなりますが、あまりにも多種多彩なドラマが盛り込まれているためうまく説明をすることができません!
映画を愛する少年サルヴァトーレ(トト)と映写技師アルフレードの熱い友情の物語でもあれば、トトとエレナの淡く切ないラブストーリーでもあるし、シチリア島の小さな村の人々の人情物とも受け取れます。
また本作には驚くほどに悪人が登場しません!
一癖も二癖もあるけれど、どのキャラクターも非常に愛くるしい‼︎
強いて言うならば、数学の女教師が一番嫌なキャラクターかもしれません‼︎(女教師は男のロマンでなければならぬはずなのに‼︎)
多分数学が苦手な私があの授業を受けたならば顔の原型がなくなることでしょう 笑笑
本作の素晴らしい点は、いずれのドラマにも繊細な人間描写や並々ならぬ映画への愛が詰まってる事です!
ジェーン•ラッセル、チャップリン、ハンフリー•ボガード、トトなど時代の代表的俳優や作品で時の流れを映し出しながら、面影を失い行く故郷への哀愁、美しき過去への決別を鮮明に映し出す‼︎
伝説のラストシーンにアルフレードがどのような想いを込めたのかを想像すると、もう涙が止まりません‼︎
いや〜 名作と呼ばれるだけあり、175分があっという間でした!