ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版の作品情報・感想・評価

「ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版」に投稿された感想・評価

KIHO

KIHOの感想・評価

5.0
120分程度の「劇場公開版」と50分もの未公開シーンを追加した「完全オリジナル版」とどちらがいいか?という議論がつきもので。完全オリジナル版は長い、蛇足だ。という意見が多いですが、僕は断然この完全オリジナル版が好きです。

カットされていたシーンの中で最も僕の中で重要なシーンは、壮年期のトトとエレナが再開し「別れの日のすれ違いの真実」を語り合うところ。僕はいつもここで泣いてしまうのです。このシーンがあることで次の2つのことが明らかになります。

1つはアレフレッドがトトのためについた優しい嘘。この嘘によってエレナとの別れがもたらされた代わりに、トトは映画監督としての栄光を手にしました。トトの映画監督としての成功はアルフレッドからの贈り物だったわけです。しかも、トトはこの時までそんなアルフレッドのお節介を知らなかったのです。

もう1つはトトがまだエレナへの思いを捨てきれないということ。別れの日の真実を知り、「エレナとは本当は結ばれるはずだった」とトトは思ったでしょう。年老いた人妻のエレナといい歳して未練タラタラのトトのロマンスに辟易するという意見もあるようですが、エレナが年老いているからこそ、トトがかつての恋心を引きずっているからこそ巻き戻せない時間のもどかしさを感じるんです。

つまり、完全オリジナル版で最後にトトが流す涙の意味は、人生の栄光をもたらしてくれた亡きアルフレッドへの感謝。今はもう叶うことのない、それでも未だ捨てきれないかつての恋心。もう失われてしまった大好きだった古き良き故郷。その全てが今はもう戻らない素敵なあの頃の思い出。その思い出が当時のフィルムを見ることで一気に溢れ出したのです。あのシーンのトトにはそんな人生の1コマ1コマが次々に蘇り、行き場のない感情が吹き出すような凄まじいフラッシュバックが起こっていたのです。

50分の未公開シーンがあるからこそ味わえるラストシーンが確かにあります。もう僕は「劇場公開版」では満足できなくなってしまいました。

ストーリーの感想は劇場公開版に書いたので割愛します。
大好きな映画。劇場版(星5つ)は何度も観てるけど完全版は初めて。比べてのスコアです。

完全版は恋愛に重きが置かれてしまうので、実際はそうだとは思うけど、タイトルのパラダイス座が光る劇場版が好きでした。
それでも、やっぱりラストシーンには涙が止まらない。。

心奪われる風景や映画を楽しむ人々の細かい描写など、何度でも楽しめます。
劇場公開版見てからレビューし直します
9

9の感想・評価

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思っていたより子供のトトシーンが短かった。おじいちゃんと子供のパケだったからヴィンセントが教えてくれたこと的な内容だと勘違いしてた・・・

2018年14本目
ちゃんと観るのは実は初めて。哀愁漂う良い映画。映画館行きたくなるし、映画館で何かしたくなる。映画とは何ぞや、映画館とは何ぞやと考えています。
Haruka

Harukaの感想・評価

4.2
50リラから始まる二人の友情。年の差のある2人が心からの友人になれるなんて素敵だなあ。
トトがアルフレードを尊敬する気持ちとアルフレードがトトの未来を大事に思う気持ちが本当に尊くて美しい。共に時間を過ごすことだけが友人じゃない。お互いを尊重し未来を思い、時には相手を思い身を引く選択が生まれる、そんな関係性は、離れていても心に勇気が灯る間柄なんだと思った。

要所要所でアルフレードがトトに伝える人生のフレーズの数々にもぐっとくる作品。
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