『美女と野獣』に続き、ジャン・コクトー×ジャン・マレー第2作目。
女王が愛するフレデリック王は、今から十年前、密月を過すためクランツの城へ赴く途中に駅馬車の中で暗殺された。
亡き王の母の大公爵夫人と警視総監は女王暗殺を企み、王と瓜二つの無政府主義者のスタニスラス(ジャン・マレー)を差し向ける。
愛し合うようになってしまった、王の元へ行きたい女王とスタニスラスの愛の行方は…というストーリー。
女王が女王然としていて、カッコイイ!
まず姿勢が良く、キレッキレな踵の返し方や挨拶。
自分の感情を扇やムチにぶつけたり、「質問される習慣はない!」とか台詞がハマってる。ちょっと岩下志麻さんとイメージが被った。
年齢の割に老けてみえるジャン・マレーの甘えん坊仕草は私にはびみょ〜だったけど、キリッとした女王とはお似合い。
こういう従順な感じ、コクトーの好みなんだろうかと、2人が愛人関係だったとこから想像しちゃう♡
現実離れしたキャラ設定や大袈裟な台詞は、映画というより舞台を見ているよう。
衣装、ジュエリー、セット、テーブルに乗っている小物1つ1つまで豪華✨
城の中に、射撃を練習する部屋、ぶら下がり棒や吊り輪など運動するための部屋があり、びっくり。
ラストの階段落ちは5回くらいリピして見た。す、すごい…頭痛そう…💦
宝塚の演目になるのにも納得。