タキ

フレンチ・コネクション2のタキのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)
3.0
前作で取り逃がした麻薬王シャルニエを逮捕するため単身マルセイユに乗り込んだドイル(ポパイ)が協力先のマルセイユ警察に疎まれ聞き取れない喋れないフランス語でさらに孤独を深めながらもひとり捜査を続ける。実は彼はニューヨーク市警から送り込まれたオトリ(本人は知らない)で派手に動き回っていたせいでシャルニエの手の者に拉致され情報を引き出すためにヘロイン漬けにされてしまう。この喋れないフランス語とヘロイン中毒のくだりが異様に長いのだが、無法者のドイルが言葉が通じないだけでほとほと困ってる様子が面白いし、時計を盗む謎の老婆とかいったい今なんの治療をしているのか分からない医療器具に効き目のなさそうな心臓マッサージ、地下牢でバルテルミーが辛抱強くヤク中のドイルのとりとめのない野球なんかの話を聞いたりするシーンもあってわりと退屈しなかった。ガサ入れのシーンのほうが単純な銃撃戦で退屈する。前作ではメイン扱いのカーチェイスがまったくなく今回はひたすら走っていた。監督が変わってはいるがこの泥臭さとかゲリラ的な撮影手法、セリフが極端に少ないところは踏襲されていて、つながりはよかった。しかしラストは決着をつける形にしており前作よりは娯楽作品に寄っている。
ジーン・ハックマンが格段にカッコよくなっていてなんだか納得いくようないかないような変な感じだった。あと意外にデカくて驚いた。
タキ

タキ