ウディ・アレンの哲学全てが詰まったような作品。コメディよりシリアス多め。
最後の語りがこの作品をまさに表してるんだけど、そこではなく途中アラン・アルダのセリフ「コメディとは悲劇+時間」がとても印象に残る。
最後悲しい終わり方をするこの作品も時間が経てば笑える時がくるのだろうか…
タイトル『重罪と軽罪』もなかなか興味深い。
重罪を犯したマーティン・ランドーはハッピーエンド(妻と仲睦まじく娘の結婚式を待つ)、
軽罪(浮気が軽罪かはわからないが…)のウディ・アレンは妻と別れて好きだったミア・ファローも宿敵アラン・アルダに奪われてしまうというバッドエンド。
途中「罪を犯したものはかならず罰せられるのか否か?」みたいなシーンもあるが(ここらへんは宗教とか信仰の話が深く関わってくるので日本人にはピンとこないかも)、罪の重さとは?みたいな内容も相まってとても考えさせられる内容でした。
しかしミステリー好きの私としては、
最後マーティンが自分の犯罪を映画監督であるウディに自白する→ウディがその話を映画にする→大ヒットして捜査の手がマーティンに及び逮捕→ウディは大ヒット監督になりアランとミアを見返す…みたいな展開予想したけど全然違かった…
2018-36