Angeprunelle

ウディ・アレンの重罪と軽罪のAngeprunelleのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

“人は産まれおちたその瞬間から
多くの愛を必要とする”

私達は偉大な人物の名言やいかにもそれっぼい台詞に
簡単に躍らされてしまう。
そして・・・簡単に裏切られもする。

どんな素晴らしい名言も
人生を語るにはあまりにも軽く頼りなさ過ぎる。

人生には確かなものなどないし
綺麗に比例することもない。
理不尽で矛盾だらけの世界。

真面目にこつこつ働き
はめを外さず無駄使いもしない善人でも
愛されず必要とされず虚しい人生を送っていたりする。

真理をついているような名言は
いくらでもあるけれど
人が作る言葉は結局のところ
言い訳であり、願望であり、嘆きであり、戒めであり
それ以上でもそれ以下でもない。

人類は違う神を信じることで争いを繰り返しているけれど
同じ神を崇める人でもその教えの解釈は千差万別。

神ってのは見上げてもそこには居ない。
神ってのはいつも自分の心の中にいる。
Angeprunelle

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