りょうた

ウディ・アレンの重罪と軽罪のりょうたのレビュー・感想・評価

3.9
眼科医であるジュダ・ローゼンタール博士と妻ミリアムとジュダの愛人ドロレス・ペリー。映画監督の卵のクリフォードと妻、妻の兄レスター、クリフォードとレスターが狙うハリー・リード。この二つの物語を並行して描いた作品。

女性はどのような人間かではなく、肩書きやお金に惹かれてしまうのだろうか。そのことが徹底して書かれているように思った。

タイトルにある〈軽罪〉とは、クリフォードらのストーリーのことを言い、好きな相手ができたから離婚するということを言っているのか。〈重罪〉とは、ジュダのストーリーのことを言い、厄介を招く愛人を殺すことを言うのか。

ウディ・アレンの作品をまだ多く観れていないが、彼は〈恋愛〉を徹底的に描く作家なのだろう。そして、今作にもチャップリンの『キッド』のポスターにもある通り、チャップリンをリスペクトしているのだろう。
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