mikoyan358

ウディ・アレンの重罪と軽罪のmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.0
ウディ・アレンらしい会話の応酬から物語が積み上がっていく形式はいつも通りだが、いつもの惚れた腫れたや取るに足らない個人の感情に加えて今回は犯罪も多少絡めて、どちらかというと倫理観を問うてくるような形。結局うまいことやったもんが勝ち、真っ当に生きているはずの人間が一番損をしている...という図式だが、でも傍から見るとアレンが演じる映画監督クリフはそりゃあ人から見放されて当然だよなあという振る舞いしかしておらず、その結果はさもありなんという形で滑稽ですらあった(笑)。あと、マーティン・ランドー演じる眼科医が物語的には一番の盲目である、という皮肉も...
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