このレビューはネタバレを含みます
謎の怪物の襲撃によって壊滅したNY。
かつてセントラルパークと呼ばれた場所から発見されたビデオテープに、そこで何が起きていたのかが記録されていた…。
という設定の怪獣(?)映画。
その宣伝方法も含め、やっていることは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」とあまり変わらないけども、構成も考えられているし、モンスターパニックとしてのリアリティは良くできていると思った。
何に襲われているか分からないという市井の人々のパニック。
その非現実的な情景がまた“911”を思い起こさせるというのも、またショッキングでもあるね。
主人公は彼女を助けるために危険地帯に突入するわけだけど、まあその辺の筋書きは少々ヒロイック過ぎる気はするw
でもそうでもしないと核心部分は撮せないわけだけど…。
撮影者がまた空気の読めない奴で、そういった人物設定もありがちなもの。
うーん、どうもストーリー自体は大したこと無いんだよね。
悪く言えば中身がないw
でもそれを補うくらいの(わざとらしい構図も散見するとはいえ)リアルな“ビデオ映像”は、その事件のただ中に観客を連れていくパワーがあるとは思った。
そうそう、このビデオの全編が、実は主人公の幸せな瞬間が記録されたテープにその日の悲劇が上書きされていた…というプロットに思わずニヤリとしてしまう。
日常生活が悲劇で上塗りされていくのとダブらせてるわけですか。