さとし

クローバーフィールド/HAKAISHAのさとしのレビュー・感想・評価

4.0
これは何度見ても面白いですね。

この頃流行ったファウンドフッテージ映画と製作陣が愛してやまない日本文化への愛がクロスオーバーした作品ですね。まあ、人間関係が非常に緻密に作られていて、誰が誰なのかが単時間で構築され誰かがいなくなる度に何処か感情移入してしまいそうになりました。どこか「ゴジラ」のようなモンスター映画に影響されてる作品でもありながら、最終的にメッセージとして言いたいのは”今を大切に生きる”ということと1日の終わりに”今日はいい日だったと言えるように生活していけたらいい”というのが製作陣のこの作品の根元にあるようです。

とはいえ、ファウンドフッテージならではの微妙なカメラアングルのチョイスであったり、ちょっとキャラがカメラの目の前にいて、奥で何た行われてるのかがわからない部分もありました。バーの一連の出来事はよかったですね。人間関係がよくわかります。事実上の主人公が日本へ行く事になってるという設定も日本愛に溢れていていいですね。よくパーテイーでここだけの話のはずがいつの間にか噂と共に蔓延していたということはよくありますね。

そして、いざモンスターが現れてここからだという時にマンハッタンの街並みがカオスとかし、場面もよく作られていました。ただし、後半に入るとベスとリリーの違いがよくわかりませんでした。もう少しキャステイングがどうにかなればよかったです。

監督のマット リーヴス(暴走特急の共同脚本)やリーヴスと共に共同脚本のドリュー ゴダール(オデッセイの脚本)そして、プロデユーサーのJ.J.エイブラムズはニューヨークが舞台の日本色豊かな作品を作りましたね。よかったです。最近「バッド ロボット」ってつくとエイブラムズの制作会社や「サンダンス」って付くとトム クルーズの会社そして、「プラン B」がブラッド ピットの制作会社と会社のロゴも意識するようになりました。最近好きなのは「A24」です。「ミッドサマー」もそうでしたね。
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