まっつん

おとなのけんかのまっつんのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
3.9
ロマンポランスキーが舞台演劇を映画化した本作。

まず最初の魅力は短いっ!ということ。最近の映画はだらだらと長い映画が多すぎる!という人には是非お勧めしたい映画です。

そしてとにかく笑えます。登場人物たちにとっては平穏を取り繕ってきた欺瞞が引っぺがされていくからこそ「人生最悪の日だ...」なんていう台詞が何回も出てきますが、それを客観的に見るとここまで面白いとは。

もうクリストフヴァルツに毎回爆笑させられます笑。人が携帯電話取るだけであそこまで笑えてくるものだとは笑。あと吐瀉物を避けるとことか、「外に電車が走っているよ」って言うとことかもう最高すぎます笑。

あとジョディフォスターには私生活ではあんまり会いたくないかな笑。正しさの押し付けが鬱陶しいタイプの人で小難しそうです。でもそこが可愛いみたいなとこもありますね笑。涙目になってまくし上げるとことか、夫を「コノヤロ!(つД`)ノ」ってぶつとことかは萌えましたね笑。

てなわけで基本的には登場人物4人の誰にも共感することができない作りだとも言えますし、同時に4人全員に観てる自分が身につまされる気持ちにさせられる作りとも言えます。

また最初は夫婦VS夫婦の喧嘩がある時には男VS女に、ある時には社会的地位の高い人VS低い人の喧嘩にと目まぐるしくサイドチェンジしていくとこもこの映画の見所の一つです。要は論点がズレまくっていく不毛な議論であると。そんなおとなのけんかは下らないというポランスキーなりの非常に”大人”な着地になっている映画だと思いました。