Ghassoul

おとなのけんかのGhassoulのレビュー・感想・評価

おとなのけんか(2011年製作の映画)
4.0
「法の根底には暴力がある」

後半から、本題とは関係無い議論に自然とすり変わってんの笑う。いつの間にかウディアレンの映画みたいになってた。

良識のある善良な人間を取り繕っていた大人たちも次第にストッパーが壊れ出していく。
最終的には酒が回り出して本性剥き出しになりまくってんのクソワロタ。
携帯水没シーンは不意につられて笑ってしまった。

そもそも本題について直球に話し合っていればここまで拗れることはなかった。長々と無駄なやり取りをしている内に、親同士のダメな部分が露呈していき気付いたら本題から外れて互いの親が敵になっていた。
まあ全員まともじゃないからこうなるのも仕方がないことだけど。

登場人物は4人だけで、舞台も一つの部屋。取り繕っていた大人たちが次第に本性を剥き出して壊れる。『At the terrace テラスにて』に近い。

結局大人は子供よりバカで醜いというアイロニーの効いたエンディングも良きだった。
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