カフェポタリスト

最後の戦闘機のカフェポタリストのレビュー・感想・評価

最後の戦闘機(1935年製作の映画)
4.0
第一次世界大戦、主人公(J・P・オーモン)は二人一組の戦闘機に乗り組むが、相手の操縦士は自分が愛する女性の夫だった・・・

原作と脚色がジョゼフ・ケッセル、監督は名匠アナトール・リトヴァクとなれば悪いわけがありません。
女(アナベラ)の正体が明らかになるにつれ、しだいに画面に引き込まれる。
場違いのようなショパンだが「雨だれ」「別れの曲」などのピアノ曲の使い方が巧い。
一見、無情のようだが、全てを丸く収める嘘をつくラストも見事。
複葉機の時代とはいえ、飛行船の撃墜シーンや戦闘機同士の空中戦も用意されていて見応えがある。
隠れた名作ではないだろうか。