ヨウ

ギャング・オブ・ニューヨークのヨウのレビュー・感想・評価

3.5
ネイティブと移民との抗争によって父を殺された少年が長い時を経て復讐を誓う。恨みを晴らすべき敵のもとへ取り入りながら機会を待つものの揺れ動く心に悩まされていく。複雑な事情が絡み合うドラマは見応えがあった。南北戦争の影響からくる徴兵反対暴動の最中で因縁の対決が勃発する終盤の展開は激烈を極め、今作の真髄が現れる。ラストは悲壮感や諸行無常が染み染みと感ぜられ、打ちひしがれる思いに駆られた。レオナルドディカプリオ、キャメロンディアス、そしてダニエルデイルイスの華は半端じゃなかった。激動に見舞われた19世紀中期のニューヨークを背景とした壮大なストーリー。しかしそこまで面白さは見出せず、尺も長すぎるように感じた。スコセッシ作品の中ではあまり出来のよろしくない方じゃないかな。
ヨウ

ヨウ