スローモーション男

ギャング・オブ・ニューヨークのスローモーション男のレビュー・感想・評価

4.5
 マーティン・スコセッシ監督作品

 19世紀のニューヨークを舞台に、二つのギャング組織の抗争で父親を殺された若き青年アムステルダムが、ニューヨークを牛耳るギャング、ビルに復讐していこうとする物語。

あんまり評価されてないですが、面白かった。

金はめちゃめちゃ掛かっていて見応えがある。
それから出演者レオナルド・ディカプリオ、ダニエル・デイ・ルイス、キャメロン・ディアス、リーアム・ニーソン、ブレンダン・グリーソンなど豪華で。
特にディカプリオとダニエル・デイ・ルイスの血の繋がっていない父と子のような関係性がとても良く、それを見るのが良かった。

そして血と暴力の争い、当時の移民問題
そのストーリー展開をスコセッシの華麗なカメラワークと編集、ナレーションで描いてしまう。

ちょっと時間尺が長いですが、とても良く出来た秀作です。セットもばかでかくてCGもあまり使ってないのが良いです。

この映画、公開時に9.11同時多発テロがあり公開延期してるんですね。
それで急遽、ラストシーンにワールドトレードセンタービルを登場させ追悼してる。
U2の主題歌とも合わさって感動がありましたね。