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ギャング・オブ・ニューヨークのnyolonerのレビュー・感想・評価

3.7
裏The greatest showman

アメリカ。
混迷期にニューヨークで跋扈していたギャング達の生き様を、時には仲間割れ、時には対政府という壮大な感じのスケールで描いていく物語。

メインとなるのは、dead rabbitsのリーダー(リーアム・ニーソン)の息子(ディカプリオ)が、父の敵であるnativesのリーダー(ダニエル・デイ=ルイス)に復讐する物語。
復讐ではあるけども、多分男としては一目おくべき存在なんですよ。行動がたまたま許せなかっただけで、根っこのところは尊敬に値する、というフクザツな存在なんです。

この頃のディカプリオは、こういう「一時代」みたいな作品を好んで選んでいたのかな?彼、あんまり顔が歳をとらないので、撮った順番がわからないけど。

まぁ、一時代を描くので、とても長いです。長いからこその良さがあるから冗長とは思わなかったけど、この時間に付き合ってやるぜ、という気持ちが必要かも。

ダニエル・デイ=ルイスは、出演する映画をとことん吟味しているとのこと。この度、ファントム スレッドで引退となられるということで、そんな彼が選んできた出演作を追っていこうという企画(個人的な)の一環で鑑賞しました。

半ばに、キャメロン・ディアズが脇で寝ているディカプリオに、アメリカ国旗を纏ったダニエルが独白するシーンがあります。この映画で一番の見どころだし、核かなぁと思いました。やはり、凄い。アメリカと、ギャング魂を背負っているかのような気持ちの入ったシーンでした。

今はアイルランドにお住まいとのことですし、父の祈りを、でもアイルランド人を演じていましたが、この作品ではアイルランドとの位置関係は非常にセンシティブ。そういうところも作品選びのポイントなのかなぁと勝手に勘ぐったりしています。

さてさて、物語中、バーナム氏のサーカスの話がちょくちょく出るんです。その度に脳内で再生される
This is the greatest show♪Oh!
あの映画では全くそんな背景は見えませんでしたが、アイルランド移民が毎日押し寄せる中、混乱するニューヨークであれだけの奇抜なアイデアを敢行したバーナム氏のすごさも感じたりしました。

大国アメリカが大国になるために、どれだけの血が流れたか、ということをしばし感じる作品でした。

長いけど。

そして脇を固める俳優がめっちゃ豪華!