taylorblaze

ギャング・オブ・ニューヨークのtaylorblazeのレビュー・感想・評価

3.2
序盤の、
あえて争いの中で血を表現しない→徐々に画面に赤色が増えていく様子は、子供の目線をとてもよく表していてとても素敵でした。
ドラムのシンプルなBGMも洒落が効いています。

だけど、淡々としているせいか、特に登場人物やストーリーに感情移入が出来ないまま時間が過ぎていく印象です。
あぁこの時代はこうだったのか、というのはしっかりと感じ取れるのですが、如何せん衝撃も悲しみも感動なく。
(それこそがこの時代の在り方、ということなのかもしれません)
ちなみにP・T・バーナム(The Greatest Showman)の名前が出てくる箇所があり、こんな時代にえらいもんやってたんだな、と思わされます。

若いキャメロン・ディアスとディカプリオがとても美しく、特にディカプリオの「どの映画でもディカプリオなのだけど、ディカプリオという人物がその時代・その場所に存在している感」は流石です。
演じているというよりかは、ディカプリオがその時代・その場所に存在している世界線を目撃しているという感覚にさせられます。
プライベートの彼はなんかあんな感じ(意訳)ですが、役者としては本当に素晴らしい。
taylorblaze

taylorblaze