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アンタッチャブルのolnのレビュー・感想・評価

アンタッチャブル(1987年製作の映画)
4.3
ナイフには銃を、ケガ人には死人を
Welcome to Chicago

1930年代、アル・カポネが幅を利かせる禁酒法時代。

財務省から派遣された捜査官・ネス
正しさを貫いてきたベテラン警官・マローン
射撃の腕と勝ち気な性格を買われた新人警官・ストーン
簿記係・ウォレス

凄惨な事件を契機に、大きくなりすぎた悪を淘汰すべく立ち上がる4人チーム”Untouchables”

授業は終わりだ
この時代が終わったら、飲もうか




感想です。

世の中には、お酒に関わる産業が溢れているわけですから、今の時代に禁酒法なんかが発令されたら、コロナ級のどえらい大騒ぎになりますよね。
でも大麻よりアルコールの方が体に害があるという研究結果があるそうですから、日本も舐達麻が逮捕されない世の中になるといいなぁと思う今日この頃です。

話は逸れましたが、「良いか悪いかは置いといて、法律は法律だ」というネスの発言は私見と全く同じなので、主人公と同じ価値観で映画を観ていられるという個人的に珍しいシチュエーションが整いました。おかげさまで、主人公の行動にあまりストレスを感じませんでした。

ショーン・コネリー演じるマローンの安心感も素晴らしく、とても20年も巡査としてパトロールをしていた警官とは思えないアニキ感が溢れ出ていました。善人として描かれていたマローン氏ですが、すごく自然な流れで、いま絶対ウィスキー飲んだよな?というシーンがあってジワりました。

虚をつく構成の作品もいいですが、こういう時代劇みたいな判りやすい作品もいいですよね。次に何が起こるか、ある程度想像できるからこそ、ここで盛り上がればいいんでしょ?イエーイ!みたいな感覚で気楽に鑑賞できます。

午前十時の映画祭でやってくれたことで、やっと初鑑賞できました。せっかく大きなスクリーンで観れる機会ですし、未鑑賞の方は是非!
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